発見! モノづくり
コラム02 モノづくりの発達
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教科のものさし

時代とともに発達してきた「モノ」

モノづくりの歴史は,人類の歴史でもあります。古くは国内では縄文じょうもん時代に土器を使っており,その後の弥生やよい時代には稲作を始めていました。稲作には技術のほかに,稲をかったり,もみがらをとったりする道具も必要でした。7世紀に入ると,遣唐使けんとうしとよばれた使者が,今では考えられない小さな木造の舟で東シナ海を渡っていました。
モノづくりの技術は時代とともに変化し,発達してきました。この大きな歩みを交通で振り返ってみましょう。

  • それぞれの時代で,どんな交通が発達していて,移動にどれくらいの時間がかかっていたのかな。

  • それぞれの交通には,どんな技術が使われていたのか調べてみよう。

奈良時代

  • 西暦 710~794年
  • 都 平城京(奈良県)

江戸時代

  • 西暦 1603~1868年
  • 幕府 江戸(東京都)

交通で見る「モノづくりの発達」の歩み

奈良時代には,都が置かれた中央とそのほかの地方を結ぶ道路が,せまいながらも整備されたと記録されています。江戸時代になると,飛脚ひきゃくとよばれた,人力での輸送手段がつくられました。飛脚にたのむと,江戸から京都まで,今の手紙のように軽いもので4日から5日ほどかかっていたといいます。
それが大幅に短くなったのは,鉄道という近代技術を使った輸送機械と施設の導入のためでした。明治初期の鉄道技術は,ほぼ外国から移入されていました。車両づくりはもとより,トンネルを掘るのも同様でした。そうした事情がありましたが、明治22(1889)年に東海道本線が全通すると,東京・大阪間は約19時間で結ばれました。その後の歩みは下の表のとおりです。

鉄道の動力は,蒸気機関から電気機関に変わりました。さらに,電気機関であるモーターの改良とブレーキやパンタグラフ,レール,信号など,さまざまな技術の発達により,時間が短縮されてきました。

  • 100年ちょっとの間で,東京・大阪間の所要時間が約17時間も短くなったんだね。

  • 17時間も短くなるには,いろいろな技術の発達が関係していることがよくわかったよ。

ポイント
  • まわりの大人の人に,便利になった身の回りのモノについて聞いてみよう。
  • 教えてもらったモノの歴史について,調べてみよう。

遣唐使

今から1000年以上も前に,日本は中国(唐)に遣唐使とよばれる使者を何度も送っていました。
日本から中国まで,小さな木造の舟で半年ほどかかったと言われています。

どんな工業があるの