もう一歩先を考える

プロジェクションマッピング演出家

石多いした 未知行みちゆき さん

プロジェクションマッピングというのは,建物や物などの立体の形に合わせた映像を作り,それを投影とうえいするときに,ぴったり重ね合わせる技術です。映画などは,平面のスクリーンに映し出しますが,プロジェクションマッピングでは,対象に合わせてプロジェクタで投影し,映像で光やかげを作ることで立体感のある演出ができます。
毎年,神奈川かながわ逗子ずし市の小学校のかべなどを使って,イベントを行っていますが,イベントには世界中のクリエイターが参加します。海外のクリエイターが参加できるのは,その建物の情報をディジタルデータとして共有することができるからです。現地に来なくても,その建物に合わせて作ることができます。
私が仕事をしていて,楽しいと思うのは,クリエイティブ(創造的)な作業をしているときです。人をおどろかせられるような作品を作れたときは,とても楽しく,うれしいです。
最初の設計図どおりに作るのもよいですが,途中とちゅうではみ出てみる。もう1歩先を目指してみるのも大切なことです。そして,よりよくなるように,何度も修正を重ねます。
みなさんには,日常見ているものをちがった目でながめ,新しい発見をたくさんできるようになってほしいです。