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「モノ」は,今日ではほとんどが機械でつくられています。一部には手づくりもあります。手づくりといっても古くからある道具を使ったり,現代的な精密な機械を用いたりしています。
一見したところ機械つくりに思えても,人の手が大きくかかわっていることは少なくありません。
いちばんわかりやすい例は,何百年も前からあるもの,例えば火事で焼けたり,いたんだりしたお城の復元作業や,神社や寺院を建て変えたり修理したりする場面です。
こうした現場では,昔と変わらない伝統的な方法が用いられています。宮大工とよばれる
といっても用いられる道具は,昔ながらのものもありますが,いわばハイテクを活用した道具もたくさんあります。木をけずったりする道具である「のみ」,「のこぎり」などはかたい鉄でできています。そのことは今にも受けつがれていますが,
板金職人 国村次郎さん
「一個流し」を行う 庄司 吉道さん
「一個流し」では,一人ひとりに大きな責任があります。納期を守りながらいかに効率よく生産できるかということを意識して働いています。一人でたくさんの機械を扱うので,常に次の作業をイメージしながら,リズミカルにテンポ良く体を動かして材料を加工していきます。
人の手が大きくかかわっていることを,工場の場面で紹介しましょう。
「一個流し」という言い方があります。これは,材料の取りそろえから加工,品質管理,出荷管理まで職人とよばれる一人があたっていることを言い表した表現です。
現代の生産現場では,分業といってそれぞれの工程が専門の人たちによってになわれている例が多いいっぽうで,